「また休み?」
そんな空気が痛いほど伝わってくるたびに、心がざわざわします。
子どもが熱を出せば、仕事を休まなければなりません。
でも有給はもう残っていない…。欠勤が増えるたび、「申し訳ない」「迷惑かけてるかも…」と、自分を責めてしまいます。
「このまま仕事、続けられるのかな…」
そんな不安を抱えているワーママは、きっと私だけではないはずです。
この記事では、有給が尽きて欠勤せざるを得なかった私自身の経験をもとに、
その中で見つけた「心の整理」「職場との向き合い方」「家族との連携」など、乗り越えるための【7つの選択肢】を紹介しています。
つらさの中でも、少しでも前を向けたのは、
同じように悩むママの声や、考え方を少し変えるきっかけがあったからです。
この記事が、あなたの「もうダメかも…」を「もう少しだけ頑張ってみようかな」に変えるヒントになりますように。
この記事はこんな方におすすめ
・子どもの体調不良で有給が足りず欠勤が続いている方
・職場に「申し訳ない」と感じて罪悪感に押しつぶされそうなワーママ
・「自分ばかり迷惑をかけてる」と悩んでいる方
・欠勤が続き、働き続けるか迷っているママ
・同じような状況を経験した人のリアルな声が聞きたい方
・仕事と育児の板挟みに疲れているけれど、少しでも前向きになりたい方
ワーママの有給が尽きたときの現実
子どもの体調不良は予測できない
突然ですが、お子さんが朝から急に熱を出した経験はありませんか?
とくに保育園に通い始めたばかりの時期は、「昨日まで元気だったのに…」という体調不良が頻発します。
これは、まだ免疫がしっかり育っていないためです。
【参考:厚生労働省「子どもの健康と予防接種」】
こうした事情から、ワーママは想像以上に有給休暇を使わざるを得ない状況に立たされます。
- 発熱・咳・下痢などで急な呼び出しが発生しやすい
- 保育園は「解熱して24時間」などの登園基準がある
- 登園できなくてもママが仕事に行ける保証はない
本来、有給休暇は「自分のため」に使えるはずの権利です。
しかし現実には、「子どもの体調管理のためにすべて消えていく」という声も多く聞かれます。
「また休み?」という職場の空気がつらい
「またお休みですか?」
そんなふうに聞かれたとき、胸がギュッと苦しくなった経験はありませんか?
実際に責められていなくても、ワーママは“迷惑をかけているかも…”という気持ちに自然となってしまうものです。
- 「周りが忙しそうで頼みにくい」
- 「また休むの?と思われていそう」
- 「評価に響いたらどうしよう」
このように、自分で自分を責めてしまう“思い込み”がストレスを増幅させてしまいます。
でも大切なのは、子どもの命と健康を最優先に行動しているあなたの姿勢です。
周囲の目よりも、「わが子の安心を守っている」という自分の選択に、自信を持ってください。
実家に頼れず、すべて自分で抱えている
「実家に頼れるなら、ここまでしんどくなっていないのに」
そう思ったことはありませんか?
実際、実家が遠方だったり、親に頼れない事情があるママはたくさんいます。
頼れる祖父母がいない場合、子どもが体調を崩したときの対応は、すべて親が直接向き合わなければならないのが現実です。
- 子どもが発熱しても預け先がない
- 夫も仕事で動けず、自分が休むしかない
- 何度も職場に「また欠勤」の連絡をするプレッシャー
こうした状況が続くと、「自分だけが全部背負ってる気がする…」と心が疲れてしまうのも無理はありません。
でもこれは、あなただけではありません。
同じように「頼る人がいない中で毎日を乗り越えているママ」はたくさんいます。
だからこそ、自分を責めすぎず、「ひとりでよくがんばってる」と認めてあげてくださいね。
有給ゼロでも欠勤は悪じゃない
罪悪感を感じる必要はありません
「申し訳ない」「また迷惑をかけてしまった」
子どもが体調を崩し、やむを得ず休むたびに、そんな思いを抱えていませんか?
確かに、何度も休むことで仕事がまわらなくなることもあるかもしれません。
でも、あなたが悪いわけではまったくありません。
- 子どもの命と健康を守るのは、親のいちばん大事な役目
- 体調不良は予測できないこと
- 子どもは「今」しかママを頼れない
こうした理由から、子どもが体調を崩したときに仕事を休むのは、親として当然の行動です。
どうか罪悪感を持たずに、「子どもの命を守るために最善の選択をした自分」をほめてあげてください。
「休んでも大丈夫」と思える考え方
「何度も休んで申し訳ない」
そんなふうに思うことが増えると、仕事に行くのもつらくなりますよね。
でも少しだけ立ち止まって、考えてみてください。
誰かが休んだとき、カバーし合うのが職場というチームです。
- あなたひとりの責任ではない
- 本来は「お互いさま」の関係で成り立っている
- 理解のない人がいたとしても、それはあなたの問題ではない
ママ自身が「私は休んでも大丈夫」と心の中で思えるようになることで、職場との関係性も自然とよくなっていくはずです。
他人の声より、自分の気持ちを大切に
他人の目を気にして、自分を責めすぎていませんか?
「また休むの?」という言葉や空気に敏感になる気持ち、痛いほどわかります。
でも、一番大事なのは周囲の評価ではなく、自分と家族の気持ちです。
- 「周りにどう思われるか」で動くと心が疲れる
- 「自分がどうしたいか」を無視すると後悔が残る
- 子どもはママの心の状態を敏感に感じ取っている
あなたが「今は休もう」と決めたことは、家族を思っての立派な判断です。
どうか自分の選択を信じて、胸を張ってください。
実家に頼れないワーママの選択肢7つ
① パパと育児の役割を見直してみる
実家に頼れない家庭では、夫婦での協力が欠かせません。
「子どもが熱を出したら、なぜかママが休む」が当たり前になっていませんか?
- 事前に「どちらが休むか」話し合っておく
- お互いのスケジュールを見える化する
- 「ママが休んで当然」の前提を手放す
パパが休みにくい場合でも、話し合いだけでも精神的な負担は軽くなります。
② 病児保育やシッターサービスを調べる
子どもが体調を崩したときに備え、病児保育や訪問型シッターを調べておくと安心です。
- 自治体の病児保育室(事前登録必須な場合あり)
- 民間のシッター(例:キッズライン、フローレンスなど)
- 一部助成制度がある自治体も
「使ったことがないから不安」と思っていても、登録だけでも済ませておけばいざというとき安心です。
③ フレックスや在宅勤務を相談する
会社の制度によっては、柔軟な働き方の相談が可能です。
- 「午前中だけ在宅」「午後出社」などの時差勤務
- 曜日や期間を指定して相談すると受け入れられやすい
- 人事や上司に率直に状況を伝える
フレックス制度の導入率は年々増加中(参考:厚生労働省「働き方改革2024」)
まずは制度の有無を調べてみましょう。
④ 時短勤務・制度変更を人事に相談する
「このままの働き方では限界…」と感じたら、制度自体の見直しも視野に入れてみてください。
- 育児短時間勤務(小学校入学前まで対象)
- 部署異動や業務量調整の相談
- 正社員→パートなどの柔軟な雇用形態
就業規則と制度利用条件は会社ごとに異なるため、まずは人事部へ相談を。
⑤ ママ友・地域のファミサポに頼ってみる
実家が頼れない場合、地域の支援制度やママ友の協力が心の支えになります。
- ファミリーサポートセンター:短時間の預かり可
- 登録・顔合わせは元気なうちに済ませておく
- ママ友との「お互いさま」で助け合える関係づくり
「頼れる人がいない」と思い込まず、地域や横のつながりを活用してみましょう。
⑥ 副業や在宅ワークで柔軟な働き方に
「いつ呼び出されるか不安」な毎日から抜け出したいなら、自宅でできる働き方に少しずつシフトするのも方法です。
- ブログやアフィリエイト
- クラウドワークスでライター・事務作業
- ハンドメイド販売・デザイン作成
収入源の選択肢を増やすことが「心の余裕」につながるはずです。
⑦ 「心の回復時間」を意識してつくる
体力だけでなく、心の疲れを回復させる時間もとても大切です。
- 寝かしつけ後に5分だけ一人の時間を持つ
- 好きな飲み物でリラックス
- 「誰にも評価されない時間」を意識的につくる
ママの心が整えば、子どもも自然と落ち着きます。
どうか、自分自身にやさしくしてくださいね。
有給がないときに使える制度を知ろう
子の看護休暇・特別休暇は使えます
有給がなくなってしまったときは、子の看護休暇の存在を思い出してみてください。
- 小学校入学前の子どもを育てる親に年5〜10日
- 兄弟がいる場合は最大10日
- 会社によっては有給扱いになるケースもあり
【参考:厚生労働省「仕事と育児の両立支援制度」】
自治体の病後児保育や助成制度も活用
回復期の子どもを預ける選択肢として、病後児保育という制度もあります。
- 保育園や医療機関に併設されていることが多い
- 1回1000円〜2000円程度(自治体によって助成あり)
- 事前登録・予約が必要
お住まいの自治体のホームページで「病後児保育」と検索してみてください。
自営業やフリーランスにも選択肢がある
「もう職場にこれ以上迷惑をかけたくない」と思うなら、働き方を自分で選ぶという道もあります。
- 子どもの体調に合わせて柔軟に働ける
- 時間に縛られない
- 在宅で完結できる仕事も多い
いきなり転職する必要はありません。
まずは副業から始めることで、未来の安心につながります。
実家に頼れなくても、ママは強い
あなたはひとりじゃありません
「うちだけこんなに大変なのかな…」と思ったこと、ありませんか?
でも実際は、同じように悩んでいるママがたくさんいます。
SNSやブログなど、共感できる声を見つけるだけでも、「自分だけじゃない」と安心できます。
同じ悩みを持つママの声にふれてみて
疲れて何もできないときは、誰かの言葉を借りて自分を癒すことも大切です。
- 育児ブログや体験談を読む
- InstagramやX(旧Twitter)で共感できる投稿を探す
- ママ同士の励まし合いを見る
共感できる誰かの声が、心の支えになります。
自分を責めず、ほめてあげよう
ここまで読んでくださったあなたは、きっと毎日がんばっているママです。
欠勤しても、子どもを守り、家庭を支えているだけで、もう十分立派です。
どうか最後に、心の中でこうつぶやいてみてください。
「私、今日もよく頑張った」
「たったひとりで、ここまでやれてるんだ」
あなたのがんばりには、ちゃんと意味があります。
子どもも、ちゃんと見てくれていますよ。